学マス感想
学マスのDMM版が出て、3週間ぐらい毎日学マスをやり続けて、全員の親愛度を20まであげました。これからは何を目的にして学マスをやればいいのかわからないのでここで今までの感想をまとめておきます。親愛度が30まで開放されたら自分で読み返します。
- 学マス世界の雰囲気
まず舞台はアイドル育成学校、初星学園でこの時点でリアリティが高い作品ではないことがわかる。ウマ娘の世界もウマ娘のレースがとんでもなく流行っていて育成学校が日本中にあるというパラレルワールドだったが、その雰囲気と近い。テンション感もビッグバンドっぽいBGMの雰囲気や、背景の彩色などから、明るさがふんだんにでていて、アッパラパー感はウマ娘についで2位です。
他のアイマス作品はアニマスとアニデレをみたのと、デレマスデレステを少しやったのと、シャニマスを少しやったくらいです。そんな僕が他のアイマス作品と比べて学マスの世界観を評価するなら、かなりアニマス765プロに近いような雰囲気だと感じた。学マスの前がシャニマスだったので、リアリティマシマシの嫌な人間関係とか、芸能界の話するのかと思ったら、そんな事なくてかなりカジュアル層にウケそうだと思った。
- 学マスの曲
なんなら自分は先にサブスクで曲を聴いてからDMM版がでたらやろうと思ってたぐらいなので、曲はかなり好き。田淵さんとかHoneyWorksとかフロクロさんとかボカロ界隈の人にも楽曲制作をたのんでいて、その一面だけを見ると田中秀和とかヒャダインがアイドルに楽曲提供する構図に見えてリアリティが増してる気がする。ウマ娘でアイドル志望のスマートファルコンにヒャダインが楽曲提供したときの感動に似てる。田淵さんはよく声優アイドルとかに楽曲提供してるし、そんな感じになります。
あとはソロ楽曲がキャラごとにジャンルごと違って楽しい。音楽のジャンルの名前に詳しいわけじゃないので明確に名前はつけられないですが、花海咲季は最近流行りのKpopのEDMっぽい曲ばかりだし、実際に韓国アイドルに楽曲提供してる人が作ってたりもする。それに対して、妹の花海佑芽は電波ソングっぽい曲が多い。藤田ことねはHoneyWorksが楽曲提供してるし、他の曲も恋愛系ロックみたいな感じだったり、篠澤広は前衛的な曲が多かったり。キャラごとにそのジャンルのプロが曲を作ってる感じが楽しい。昔のキャラソンって全部「キャラソン」というジャンルの曲だった気がする。
全員共通の曲だと「Campus mode」より「初」のほうが好きです。あと、全員歌唱可能の曲はキャラによって歌い方がぜんぜん違うので聴き比べが楽しい。篠澤広の初を聴いてください。Campus modeは語りっぽいパートが多めで、キャラによってはやらされてるなーという感じが強くなってしまう。うまぴょい伝説と同じ現象が起きてる。テーマ曲を電波っぽくするな。
あと曲関連でいうと、サブスクの音源と、ゲームのライブの音源は全然違って、リバーブが入ってるとかだけじゃなく、観客のコールとか声援が入ったり、キャラと曲によっては歌詞の一部を語りっぽくアレンジしていたり、感想でミニMCが入ったりする。
本気だ。
- 学マスのグラフィック
3Dモデルはかなり力が入っていて、キャラの3Dモデルはふくらはぎが揺れるとリリース当初話題になっていた。シェーディングもウマ娘と比べるとリッチになっていて反射もすごい。さらには背景も主要な場所は3Dになっていて、メインストーリーでは古き良き紙芝居スタイルではなく3Dアニメみたいな感じ。あと、レッスン室とか更衣室とか鏡があって、ちゃんと反射するように作られている。自分は3D屋さんじゃないから詳しくないけど鏡をちゃんと反射させるようにするのはものすごく負荷がかかると聴いた。さらにこのゲームは60fpsに対応でDMM版は4Kにも対応している。その証拠に最高画質でPCでやるとグラボ(RTX4060)が使用率60%くらいになるし、スマホでやるとアチアチになるし、おそらくFPSゲームとかで使われる機能が学マスを起動すると勝手に発動する。これはスマホのスペック足りなくて満足にプレイできてない人とかいそう。
- 学マスのキャラクター・シナリオ
ここまでは前座でここからが本当にまとめたかったことです。
まず、世界観のところで触れたようにキャラもシナリオもリアリティを追求するような感じでは無いですが、ところどころに現実でも共感できる要素が散りばめられているという感じです。全体的なコンセプトとして感じたのは、初星学園には「一番星(プリマステラ)」という明確な1位というものがあり、アイドルを競技としてオーディションで競い合っているというのが前提にあり、ちゃんとしたライバル関係みたいな設定がいっぱいある。ここらへんはウマ娘の感じとも近い。メインどころの花海咲季、藤田ことね、月村手毬はそれぞれにプライドがあり、喧嘩ばかりするし、アニマスとかであったみんな仲良し!みたいな空気はそんなに無い。あとは、キャラは全員学生なので、クラスとか生徒会とか学校の強制的な枠組みで苦悩するシーンとか中高一貫校の高校からの外部生と内部生との摩擦が見受けられて、競争心とも相まってギラギラしてた学生時代みたいなのを彷彿とさせる。ここらへんはリアリティ要素。
そして何と言っても一人称人間であるプロデューサーは初星学園プロデューサー科1年、つまり大学一年生の男。非常にけしからない。今までのアイマスはだいたい20代~30代の男性で事務所で働くサラリーマンというアイドルにとっては人生の先輩でメンター的な人だったのですが、今回は大学生という設定なためすごくふしだらに見える。これは現実世界の大学生のせいです。ただ、学マスのプロデューサーは基本的に落ち着いていて、アイドルだけでは気づかなかったこととかを的確に指摘するちゃんとしてくキャラ。なので大学生という肩書だけど、役割としてはそこまで今までのプロデューサーとそんなに変わらないと思う。ただ、勘違い男だったら申し訳ないが、今までのアイドルマスターと比べると「アイドル→P」のアプローチ多くないですか。今までは20代~30代だったので、好意とするにはあまりにも危険な匂いがしていたけど、大学生にならいいということになってますか。むしろ大学生の方がこわくないですか。
ここからは気になったキャラのストーリーをネタバレありで感想をまとめます。
- 篠澤広
今のところ一番好き。14歳で大学を卒業して、高校から初星学園に入学。入試では筆記試験は満点で、実技は0点。自分に向いてないからという理由でアイドルを目指すという設定。まず頭のいいキャラが好きなので好き。あとウマ娘でもそうだったのだけど、1番になりたいから頑張るみたいなキャラより自分なりの理由で物事に取り組んでるキャラが好きになりがち。要するに主人公っぽくないキャラが好き。
苦手分野に挑戦するのが好きという性格はかなり学者気質だし、学問の世界は突き詰めれば突き詰めるほどわからないことが増えていって、それを探求するのが楽しいという研究者を何人か見たことがある。ただ、そのわからないことだらけの学問分野を途中でやめてアイドルに転向するのは一見すると学問をすべてわかった気になっている、ダニング=クルーガー効果の曲線で言うところの馬鹿の山で満足する人というように感じる。自分はその「学問をすべてわかった気になった篠澤広」に納得がいかず、親愛度ストーリーを進めていると10話でアイドルを目指した理由として恥ずかしがりながら「かわいくなりたかった」と発言するシーンを観た。これによって一気に篠澤広への親近感が湧いた。実際真面目な学問の世界で、「可愛くなりたい」という欲求は無意識的になかったことにされるような気がするし、周りから求められるようなことでもない。しかしその欲求はあってはならないものではないし、篠澤広にとっては人生をかけてもいいことだったのだと思う。数学と物理が好きで、理性的な世界に飛び込んだ篠澤広がそれでも理性で説明できない感情に突き動かされたというバックボーンにとんでもなく共感した。ここらへんはほとんど妄想なので、今後公開されるであろう追加の親愛度ストーリーで過去編やってくれ~。
- 姫崎莉波
高校3年生でプロデューサーとは旧知の仲。いわゆるお姉さんキャラ。篠澤広の感想では一切プロデューサーとの関係について言及していなかったが、姫崎莉波は100%Pドルでできたキャラ。完全にプロデューサーに対して恋愛感情を持っている。今までのアイドルマスターでもこいつプロデューサーのこと好きだろみたいな発言や言動はあったが、信頼としての「好き」という言葉だったり、ただの照れとしての頬の紅潮と解釈できなくもない展開が多かったが、姫崎莉波は100%恋愛感情でやってる。アイドルマスターは上記の通り、今までプロデューサーがアイドルよりかなり年上という設定だったため「P→アイドル」の恋愛感情はもってのほかだし、「アイドル→P」の恋愛感情もあまり積極的ではなく、強いて言えば比較的歳の近い、20歳を超えているお姉さん的アイドルがいい感じになる展開があるくらいだった。しかしこの学マスにおいてはプロデューサーは大学1年生、おそらく浪人留年飛び級をしていなければ18歳で、姫崎莉波は17歳で1歳差、そして旧知の仲ときたらPドルを公式に大々的にやっても良い条件が揃いに揃っている。これは公式が今までぼやかしていたアイドルとプロデューサーの恋愛を真正面からやりにきたと思っている。実際に親愛度ストーリーでは公園で膝枕してもらったし、熱を出して倒れたプロデューサーをプロデューサーの部屋で看病するなどギャルゲで見た展開が詰め込まれている。

そしてそのたびに「担当アイドルにこんな事させるわけには」的なことをプロデューサーが発言する。またNIA編では極月学園のアイドルにプロデューサーと熱愛というコラ画像を作られて脅されたりする。これはまさにアイドル→Pの恋愛で「好きだけど恋愛関係になるとアイドルを続けられなくなる」というみんなが二次創作で夢見た展開を予感させる。また、親愛度10話で「一番星になったら私の本当の気持ちを伝える」という発言をしており、一番星を決めるHIFのシナリオはまだ来ていないので、そこですべての欲望が爆発することを祈ってます。一応自分の予想を言っておくと、プロデューサーとの熱愛の噂が世に流れて、姫崎莉波が今後もアイドルを続けられるようにすべての責任を被ってプロデューサーがアイドル界を去るという、泣いた赤鬼展開だと思ってます。
- 藤田ことね
このキャラは「世界一可愛い私」というHoneyWorksが提供した曲で知ったので、最初の印象は自己愛強めキャラだった。そして学マスを始めると、バイトをしていてお金が好きな守銭奴キャラという情報がはいってきて、そこでもまだふーんという感じだった。しかし、藤田ことねは下の兄弟が多く家庭も裕福じゃないということがわかる。更にアイドルになってお金を稼いで一発逆転するために、初星学園に入学するが、初星学園は学費もかなりかかることをわかってなかったために、より家に負担をかける。その後父親が家をでていくというのが入学してすぐに起きていたらしい。ここまで聞いたとき、昔からアニメや漫画で使われてきた貧乏キャラというのは個人的にも世間的にも簡単に扱える問題ではなくなっているなと思った。アニマスで高槻やよいも兄弟が多くて貧乏というキャラだったが、貧乏でも楽しく元気に暮らしているというハートウォーミングな展開になっていたが、ことねはかなりちゃんと貧乏に向き合ったストーリーになっている。そもそも貧乏キャラはだいたい兄弟が多いという設定がついているが、収入が少ないのに子どもをたくさん生む家庭というのは現代ではその時点でかなり怪しい。なので、ことねの生臭い貧乏話はストーリーに入りやすかった。少し生臭く描かれた貧乏キャラは今までの表面だけの貧乏キャラより魅力的に感じるかもしれない。
また、初星学園は学費が高いと言っていた通り、名言はされていないがでてくる大体のキャラがなんか羽振りが良さそう。そんな学園の中でバイトをして自分の学費を稼いでいる藤田ことねはどんな人生を歩んでいくのだろう。若女将は小学生を観たときと同じような感情になりました。
ことねストーリーの後半でプロデューサーはまず専門家とともに藤田家の借金の利息を減らすように動きます。そして藤田家の口座を見て不審な金額の入金があるのを見て長期の出張に出るのですが、このときことねはかなり寂しがります。自分のせいで家を出ていった父親とプロデューサーが重なって自分から人が離れていくことがトラウマになっているという描写が出てきます。そして初星コミュではことねが「朝になんの怖いなーって、気持ちならわかるかも」と言っていたり、完全に精神に問題を抱えています。このバックボーンを知ったうえで「世界一可愛い私」を聞くと全く別の意味に聞こえます。どう考えてもことねの環境は自然と自己愛が生まれてくるような環境ではないのに、あの曲を歌うということに多くの意味を見出してしまう。特に『できるできるできるできる』の部分は言い聞かせているようにしか聞こえません。
ちなみにことねの精神の問題の話は僕がかなり拡大解釈してる部分が多くて、実際にはそんなに粒立たせてないですし、世界一可愛い私についてのコミュでも弱気と自己愛が入り混じってるという感じでそこまで闇じゃないです。
- 有村麻央
幼少期から歌劇のスター(おそらく宝塚の男役)に憧れて王子様になることに憧れていたが、身長が伸びず悩んでいる3年生。
2次元的脳でこのキャラを見るとちっちゃいのにかっこいい路線に行こうとしてる可愛いキャラみたいな感じなんですが、ちゃんと向き合うと自分の身体的特徴が理想と離れていることに悩んでいるというかなり根深いキャラです。アイマスでは似たようなキャラとして菊地真がいるのですが、こちらの方は女の子として可愛くなりたいのに親や周りの人にかっこいい菊地真を求められるという逆のパターンで、アニマスではプロデューサーが女の子扱いしてくれるということを心の支えにかっこよくあることを頑張るという着地をした。ただし、有村麻央に関してはかっこよくありたいと思ってもどうしても身体的特徴が理想と違うという悩みがつきまとう。最初にこの設定を見たときはプロデューサーがどうにかできることじゃないと思いました。
結論としてこの問題は、自分を好きになるということで解決します。彼女の理想は当然高身長でかっこいい王子様ですが、プロデューサーは小さくてかっこいいことを魅力だとして悟らせます。なんだか諦めにも近くて、全然丸く収まった感じじゃないんだけど、人生を感じました。これはハッピーエンドではなくエンドまでをできるだけハッピーでいるためのもがきのようなもの。
ことねの貧乏もそうだけど、今まで萌えの文脈では記号でしかなかった属性をあらためて現実に当てはめて考えるの面白いですよね。特に最近は個人的にも世間的にも個人の内面を尊重するのが嬉しいので、今までいい匂いしかしなかった萌えに生臭さを少々入れる試みをやりましょう。僕は多分それが最近好きです。
ここからはダイジェストで語ります。
- 倉本千奈
実は最初にプロデュースした人。本物のお嬢様で、コネで初星学園に入学。倉本家の圧とか、十王会長の圧を無視して、倉本千奈の成長だけを見守るプロデューサーが強キャラすぎた。一人称が俺ということを知ったときにはびっくりした。読んでるときプロデューサーのことばっかり考えてた。
- 葛城リーリヤ・紫雲清夏
この二人はまとめます。どっちものストーリーにどっちもでてきます。ここだけ少年漫画みたいなノリで進んでます。葛城リーリヤはイベントストーリーで花海佑芽とほぼ初対面の会話をするシーンがあるのですが、あまりにも学校の陽と陰が交わる瞬間で見てられませんでした。そんな彼女の唯一の友達がギャルっぽくて友達多いなんて、ヒー。こういう人間関係怖くて直視できません。
まだ感想書いてない人がいますが、そこまで自分には刺さってないってことです。
- まとめ
学マスはとにかく本気度が伝わるので、やっててかなり楽しいです。ほぼシナリオの感想でしたが、全体的に少しの苦みがありそこが美味しい昔のオランジーナみたいなシナリオです。それでいて表層的なキャラクターを愛でるだけの人もいるというのが今のソシャゲのキャラに必要なことなんだろうなと思いました。自分もそんなキャラ生み出したいね。
